◆文部科学省「先端融合領域イノベーション創出拠点の形成」課題 採択記念
けいはんな
「光医療産業バレー」拠点創出シンポジウム
「ここまで進んだ! がん治療」 ~最前線レポート~
| 開催日時 |
2009年10月29日(木)
- 10:30-17:30 シンポジウム
- 17:30-19:00 交流会
|
| 場所 |
けいはんなプラザ (京都府相楽郡精華町) |
開催のご報告
本シンポジウムでは、文部科学省の科学技術振興調整費「先端融合領域イノベーション創出拠点
の形成」事業に採択された「『光医療産業バレー』拠点創出」プロジェクトがスタートして3年目を迎えており、住民
、地域行政、関西経済界が共同してプロジェクトの成功を期待し、連携して支援する姿を各界に示すことができまし
た。また、<公開市民講座>として、地域住民の方々へも、近年急速に進歩した「がん治療」の到達点を、けいはん
な学研都市とその周辺で展開されている活動を中心に包括的に分かりやすく紹介し、人々が抱えている不安の軽減に
少しでも役立つことを目標としたところ、各方面より200名を超える皆様にご参加をいただきました。関係者一同
、心より感謝申し上げます。
| 主催 |
けいはんな光医療産業バレー研究会、(独)日本原子力研究開発機構光医療研究連携センター、(財)関西文化学術
研究都市推進機構 |
| 共催 |
(社)関西経済連合会、(株)けいはんな |
| 後援 |
経済産業省近畿経済産業局、京都府、大阪府、奈良県、京田辺市、木津川市、精華町、 京都大学、 大阪大学、
奈良先端科学技術大学院大学、奈良女子大学、京都府立医科大学、同志社大学、 同志社女子大学、 日本学術会議、(
社)京都府医師会、綴喜医師会、 (社)相楽医師会、(社)奈良市医師会、京田辺市商工会、木津川市木津町商工会、
精華町商工会、(財)京都産業21 |
開 会
開会の辞

野田 章
けいはん
な光医療産業バレー研究会 代表
京都大学化学研究所 教授
来賓挨拶

太田 行則 氏
文部
科学省 科学技術・学術政策局
科学技術・学術戦略官付 補佐

髙嶋 学 氏
京都府 政策企画部長

田辺 貞夫 氏
(
社)関西経済連合会 理事
基調講演
「最先端の粒子線治療」
阿部 光幸 氏
兵庫県立粒子線医療センター 名誉顧問
京都大学 名誉教授
阿部先生は放射線治療の専門家として、我国の粒子線治療の嚆矢とも言える存在であり、また、文部科学省
「『光医療産業バレー』拠点創出」プロジェクトの委員長である。
先生のご講演は、レントゲンによるX
線の発見から始まる放射線治療の歴史から紐解き、粒子線治療がどの様にして始まったかを、一々写真と図表を示し
て、一般の方にもたいへん分かりやすい解説であった。特に、粒子線治療がなぜがん治療として使えるかについて、
明解な説明と、臨床例をデータとともに数多く示された。
最後に「『光医療産業バレー』拠点創出プロ
ジェクト」で開発中のレーザ駆動粒子線治療器の利点と、期待する点を丁寧に説明され、全体として本シンポジウム
の最初の講演として、極めて親切で分かり易い紹介となった。
特別講演
「『光医療産業バレー』拠点創出プロジェクトが拓く未来」
河西 俊一 氏
(独)日本原子力研究開発機構
関西光科学研究所長
光医療研究連携センター長
文部科学省 振興調整費の大型プロジェクト「『光医療産業バレー』拠点創出」プロ
ジェクトは平成19年にスタートし、今年3年目の再審査を受けているところである。
講演では、プロ
ジェクトの目指すレーザー駆動粒子線(陽子線)がん治療装置の原理と開発技術の内容を詳細に報告された。多くの
写真・データを用いて、レーザー装置部、陽子線加速部、ビーム輸送系について現時点までの研究の到達点と、課題
を一般の方にも理解できるよう、丁寧に説明された。また、機器の開発ばかりではなく、レーザー駆動による陽子線
によってがん細胞が殺傷できることの実証成果や、がん治療の臨床実証への取り組みなど、プロジェクト全体を俯瞰
して、総合的な報告があった。
レーザー駆動粒子線がん治療装置の研究では、充分なエネルギーを持つ
陽子線を発生させることができるかどうかが、プロジェクト開始時点からの大きな課題であるが、この2年余の研究
により、がん治療として最低必要な陽子エネルギー約80MeVに対して、当初2~3MeVであった陽子線が、約
20MeVまで高めることが出来たなど、大きな成果が得られつつあることが報告され、参加者の注目を集めた。
講演1

「化学療法の最前線
」
柳原 一広 氏
京都大学医学部附属病院 外来化学療法部 准教授
講演2

「外科治療の最前線」
國場 幸均 氏
京都府立医科大学附属病院 消化器外科 准教授
講演3

「放射線治療の最前線
」
光森 通英 氏
京都大学医学部附属病院 放射線治療科 准教授
メッセージ紹介

「ミュンヘンからの便
り」
田島 俊樹 氏
ミュンヘン大学 客員教授
(独)日本原子力研究開発機構 客員研
究員
長岡 良富 氏(代読)
(財)関西文化学術研究都市推進機構 顧問
講演4

「ハイパーサーミア・免疫療法
の最前線」
古倉 聡 氏
京都府立医科大学附属病院 消化器内科 准教授
講演5

「京都府のがん戦略(ニ
大学病院拠点をふまえて)」
成瀬 昭二 氏
京都府 健康福祉部 医療専門監
閉会の辞

和田 元
同志社大学
研究開発推進機構、教授